秋の乾燥対策は食卓から。中医学に学ぶ、肌と粘膜を乾燥から守る食事術
朝晩のひんやりとした空気に、肌のつっぱりや喉のイガイガを感じることはありませんか。 秋は気温が下がるとともに空気が乾燥しやすく、皮膚や喉・鼻などの粘膜も水分を失いやすい季節です。 中医学では、秋の乾燥を 秋燥(しゅうそう) ととらえ、 呼吸や皮膚・体表の潤いに関わる「肺」をいたわる 食生活が大切だと考えられてきました。 今回は、中医学の知恵と現代の栄養の視点から、乾燥しやすい秋を快適に過ごすための食事術を紹介します。 中医学における肺と潤い 中医学の肺は、現代医学の肺そのものだけを指すわけではありません。 呼吸だけでなく、皮膚や体表、鼻や喉などの粘膜の潤い、外からの刺激への備えにも関わる概念として捉えられています。 秋は空気の乾燥が進むため、中医学ではこの時期に 肺や体の潤いをいたわる ことが重視されます。 ここでいう「肺を潤す」は、病気を治すという意味ではなく、乾燥しやすい季節に、体をいたわる食事と生活習慣を意識するという考え方です。 喉の渇き、肌のカサつき、鼻や喉の違和感などは、乾燥の影響が出やすいサインです。 秋の食事で意識したい5つのこと 乾燥対策は、保湿ケアだけでなく毎日の食事からも整えられます。 まずは次の5つを意識してみてください。 1.水分をこまめに補う のどが渇いてからまとめて飲むより、朝・食間・入浴後などに少しずつ水分を摂るのがおすすめです。 2.温度にやさしく 冷えすぎる飲み物や熱すぎる食事は、体調によっては負担になることも。 常温〜ぬるめを基本にすると取り入れやすいでしょう。 3.旬の野菜・果物を増やす 梨、りんご、ぶどう、にんじん、かぼちゃ、大根、れんこんなど、体内でエネルギー代謝を助け、コンディション維持に関わるビタミンやミネラルを旬の食材から取り入れましょう。 4.たんぱく質と良質な脂質も補う 皮膚や粘膜のもととなる良質なタンパク質や脂質を、肉、魚、卵、大豆製品、ごま、ナッツ類などから偏りなく補いましょう。 5.刺激の摂りすぎに注意 辛いもの、アルコール、糖分の多い間食などは、乾燥が気になる時期には量を調整し、食べすぎに注意しましょう。 潤い食の食材例 中医学では、古来より、梨、れんこん、かぼちゃ、にんじん、大根、りんご、はちみつ、豆腐、白きくらげなどが、秋の身体を優しく...