6/07/2023

人参ジュースを飲んで期待できる効果は？

野菜ジュースの中でもコアなファンを掴んで、近年じわじわと人気が高まってきているのが「人参ジュース(キャロットジュース）」です。

商品のラインナップも大手飲料メーカーから農家さん手作りのものまで、多くの種類が販売されるようになってきました。

人参ジュースは特に、健康志向の高い方を中心に支持されています。
それはやはり人参に含まれる栄養素が身体にいいから。

今日は人参に含まれる栄養とそれによって健康維持にどんなメリットがあるかをご紹介します。

人参ジュースに含まれる栄養は？

ビタミンAの3つの役割

人参ジュースには豊富なビタミンAが含まれており、健康維持に重要な役割を果たしています。特に重要な3つの役割を紹介します。

視力の維持

視力の維持はビタミンAの役割りの一つです。
ビタミンAが不足すると、夜に視力が低下したり、ドライアイになるリスクが高まります。

免疫力アップ
病気や感染から身体を守ってくれる免疫機能ですが、ビタミンAには免疫機能を維持・強化してくれる働きがあります。

美肌効果

ビタミンAは肌の健康を維持するためにも重要です。肌の再生を促してくれるので、美肌効果も期待できます。

ビタミンCで免疫をサポート

ビタミンCは、私たちの免疫機能を強化する大切な栄養素で、人参ジュースにはビタミンCも豊富に含まれています。

免疫機能とは、私たちを病気や細菌から守る身体の仕組みのこと。
人参ジュースに多く含まれるビタミンCは、免疫システムをサポートしてくれます。

私たちの体の中で免疫細胞が正しく働くためにはビタミンCが不可欠です。
病原体を攻撃するために必要な活性酸素を作り出す時に、ビタミンCが必要だからです。

しかし活性酸素は、病原体を攻撃すると同時に私たちの体の細胞にもダメージを与えることがあり、ガンや動脈硬化などの原因になることが分かっています．
その際にもビタミンCは、活性酸素の働きをコントロールし、細胞へのダメージを最小限に抑える働きをしています。

また、ビタミンCは免疫細胞の働きを活発にし、免疫力をアップさせてくれます。

カロテンの抗酸化作用

人参ジュースのオレンジ色はカロテンを豊富に含んでいる証です。

カロテンの重要な役割は抗酸化作用です。

紫外線やストレス、汚染物質によって身体の中で増えてしまった活性酸素を中和してくれるのがカロテンです。
日焼けによるダメージにもカロテンは有効です。

人参ジュースを飲むことで身体の中から紫外線対策ができます。

カリウムが血圧を調整

カリウムには血圧を調整する働きがあります。
カリウムには、高血圧の大きな要因である塩分（ナトリウム）の排出を促す作用があり、血圧を上がりにくくする役割を担っています。

※どの栄養素も摂取にはバランスが重要です。過剰摂取は健康上の問題を引き起こす可能性があります。特に持病のある方はご注意ください。

人参ジュースに含まれる第6の栄養素

昔は「食べ物のカス」と思われていましたが、今ではその重要性が見直され「第６の栄養素」と言われるのが食物繊維です。

食物繊維には便通を整えるだけでなく、脂質や糖、ナトリウムを吸着して体外に排出する働きがあり、食物繊維を摂ることで肥満や糖尿病、高血圧、大腸がんの予防にもつながることが分かってきました。

食物繊維には多くの種類がありますが、大きく分けると水に溶けない「不溶性食物繊維」と水に溶ける「水溶性食物繊維」の二つに分けられます。

人参は不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の両方を含む貴重な野菜のひとつです。

不溶性食物繊維によって排便がスムーズになり、水溶性食物繊維は便を柔らかくして排泄を促します。
どちらも腸内細菌のエサになり、腸内環境を整えてくれます。

人参の食物繊維は皮に多く含まれるため、皮ごと食べるのがおすすめです。